「がんばる」という言葉

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私は30代の頃カウンセラーとして働いていました。私が所属していた組織は、現在被災地で心のケアに取り組んでいます。

この組織で働くためには、約1年間専門的な研修を受けます。
その中では、ロールプレイングという模擬練習のようなことを何度も何度も…百回以上は繰り返し練習します。


そこである日、私がカウンセラー役で相談者役の相談を受けるというロールプレイングをしました。

相談内容はあまり覚えていませんが、相談役の方が

「毎日毎日あれもしなくちゃいけない、これもしなくちゃいけない、って、もうどうしていいかわからないんです」

っておっしゃったのです。

私は思わず
「毎日がんばってこられたのですね」　と声をかけました。

すると周りにいたオーディエンス（彼らもカウンセラー仲間）が

「あ、【がんばる】って言葉は避けたほうが良いですよ」と、反射的に私に言われました。


そうなんです。

カウンセラーの中では「がんばる」とか「がんばって」というのは、ある種の禁忌ワードなんです。

なぜなら、相談者は皆さんここまですごく、すごくがんばってこられたのに、さらに「がんばって」とか「がんばらなくちゃ」なんて、励ましでもなんでもなくてただのプレッシャーでしかないからです。


なので、カウンセラーは「がんばる」という言葉に過剰に反応します。

私がこのとき使った意図は、これまでのねぎらいのつもりだったし、だからもうそろそろ肩の力抜きませんか？ということを伝えたかったのです。
それでも「タブー」を言ってしまった私は、周囲の空気を凍らせてしまいました


でも、敢えて今言いたいのは

がんばろう。
がんばって。

もちろん被災地にいらっしゃる方や被災者の皆さんに、この言葉を向けることに抵抗があります。

でも、それ以外の日本に住む私たちは、

ちょっとだけ　がんばろう！
ちょっとだけ無理して　元気になろう！

少しずつ気がつかないうちに停滞しているムード、沈滞している気持ち、

跳ね返しましょう！元気になりましょう！
私たちががんばって、元気なムードを作らないと、ますます落ち込んでしまいます。

私はアロマの専門家なので、精油を使って、ハーブを使って元気にな～れ！
という魔法を使います。

でも、他の方法を持っている人は、他の方法で…日本中を！なんて思わなくて良いですから、
自分と隣の人を元気にしてください。

ちょっとだけ　がんばろう！