魔女と賢い女

アロマテラピーやハーブを勉強していると、必ず出てくるのが「魔女」の話です。

魔女と聞くと、有名な「魔女狩り」がありますが、この魔女狩りでは、私たちアロマセラピストの先祖たちが水や火で殺されたと書かれています。

なぜそんなことが…。

もともとアロマテラピーの原点であるハーブは、薬草として用いられていました。
そしてそれを用いるのは、多くは「年老いた女性」。
つまりは、キッチンを任された女性で、しかも経験豊富な女性。ということではないかと思います。

そんな女性たちは、身体の病気だけでなく心の病気までもハーブ等（ときにはコウモリやトカゲも…）を使って治してしまっていました。
それはあたかも魔法のようでもありました。
一方で生活上級者として敬われ、「賢い女」とも呼ばれていました。

ただ、この賢い女たちは、病気を治すだけでなく、毒になるハーブも知っていたため、悪意を持って人にこれを処方することもあったのです。

そのために魔女と呼ばれ、恐怖の対象にもなりえたのだと思います。

そしてキリスト教が普及し、唯一神の信仰と呪術を使う魔女の思想は相容れず、魔女狩りへ進んでいったのでしょう。


こういった話をどう思うかは、色々ですが、私は個人的にとても惹かれます。
魔女のような賢い女性になりたいと思います。（もちろん人を傷つけるような処方はだけど）


私がアロマテラピーやハーブに惹かれるのは、植物そのもののパワーや優しさを知りたいと言うこともありますが、
何より、これらを上手に生活に取り入れて、とてもしなやかに生きている女性に憧れているんだと思いました。

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そして、ハーブが主に栽培されたりブレンドされていた修道院での話。
修道院だったからこそ「性欲」に対する抑制ハーブが多いということ。
こういったことも、ちょっと興味深い話です。

アロマテラピーは、むしろ「性欲」や本能をできるだけ抑制しない方向の作用が多い。

これらを両方使える私たちは、あの頃の魔女よりも魔女らしく（？）自由に飛べる気がします。