飛ぶ夢

飛ぶ夢を見たことがありますか？

私もよく見ていました。そして夢の途中でこれが夢だとわかり、思い切り高く速く飛ぼうとするのですが、フワッと浮いたと思ったら、

地面すれすれの低～いところを、ノロノロ

パーマンのような片腕を挙げたポーズで一生懸命進もうとしても、全然歩く速度より速くならない

夢の中で歯痒く思ったりするものです。


しかし、夢とはそういうもので、自分の体験のしたことのないものは見られないのが原則です。

例えば、高いところから落下する夢を見ても、地面に落ちる瞬間を見ることはないと思います。
見たとしても、スタっと足からきれいに着地してしまう

飛んだことのない私は、自分の経験の範疇でしか夢も見られないのです。それでも夢の中で足掻いていました。
（もし、空高く飛んでいる夢を見られた方がいらっしゃったら、それは前世が鳥かパラグライダーだったかもしれません）

そして最近は、飛ぶ夢も見なくなりました


だけど最近思うのです。飛ぶ夢を見なくなったのは、飛ばなくて良くなったからかな。

以前の私は、「誰より高く、誰より早く飛びたい」といつも空を見上げて思っていた気がします。

でも今は、自分の高さで自分の速度で、飛ばなくても歩いてでも進んでいればいい。と、思うようになって生きています。
見上げたい時に空を見上げて、走りたい時に走り、時に立ち止まり雨をやり過ごして、太陽の光にまどろんで、それでいいかな。
なんて思っています。

昨日のブログもそうだけど、ようやく自分が見えてきた。
そして自分の進む道が、間違っていないと信じられてきた気がします。

先日のワイン会で出会ったニュージーランドのワイナリーを
「愚直なまでに一種類のブドウにこだわったため出来たすばらしい味」と、紹介者が絶賛していました。

誰かと比べたり、誰かのためだったりではなく、信じることを愚直に信じていきたい。
私はそういう生き方をしたい。



全然関係ないけど、学生時代によく読んでいたこちらの本
飛ぶ夢をしばらく見ない (新潮文庫)/山田 太一

￥460
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どんな話だか忘れてしまいましたが、主人公は今の私ぐらいの年齢だったような