本当に大切なもの

サン=テグジュペリの「星の王子さま」という本をクリスマスプレゼントでもらったのは、
もう30年も前の話です。


落書きのようなイラストのその本は、小学生の私には大作で、本の虫だった私の好奇心を掻き立てました。

星の王子さま―オリジナル版/サン=テグジュペリ

￥1,050
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でも…平易な文章の割りに、自分にガツンと入ってこない不思議な物語

そう思って、しばらく放置しておきましたが、中学生になったある日
家にある本という本を全て読み尽くして、（何かないかな～）と、物色して手にした
「星の王子さま」

暇つぶしに読み始めて…びっくり


そのときの感動を忘れられません。


全ての文章、全ての言葉がとても自分にとって大事なもので、
忘れないように何度も同じ行を読み返し、ドキドキしながらページをめくったのです。

そして、そのときに一番心に響いた言葉が、かの有名な

本当に大切なものは、目に見えないんだよ

世の中の全ての真実がこの一言にある気がしています。


私は、アロマテラピーの理論や精油の作用などをレッスンで教えています。

アロマテラピーという分野を１つの学問とするなら、この学問の歴史は古く、クレオパトラまでさかのぼります。
そして、伝承の幅は広く、インド、中国、ヨーロッパ、オセアニア…と、全世界にそのルーツがあります。

それらを全部、端から端まで知ることも、教えることも無理なので、
科学や化学という便利なツールで、合理的で簡単に学べる学問になりました。


そんなわけで、誰もがアロマテラピーを楽しめるし、それによって助かる人もたくさんいます。
それは素晴らしい結果であり効果です。


でも…やっぱり　合理的なテキストどおりのことだけでは駄目なんです。

本当に大切なものって、目には見えないのです。

だから、テキストやレッスンでは語られていないこと。それが一番大切なことなのです。

アロマテラピーに触れてみて、実践してみて、心で感じること。
それが本当に大切なもので、アロマテラピーの本質です。


合理的で便利になるということは、発展や伝播において大事なことですが

本当に大切なものや本質がどこにあるのか、ということは心の目で見なくちゃ見えないんですね。


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