Aromatherapy Basic バスリラックスコース 参加者募集中
アロマテラピー初心者向けレッスン
バスタイムをアロマでリラックスタイムにしませんか? 
日時
5月29日(土) 10:00~12:30(終了予定) 内容 バスリラックスコース 「入浴剤を作る/バスボム」
場所 Vert Mer経堂 小田急線経堂駅南口すぐ ビル入り口に館内表示板があります
費用 3,500円(テキスト代、材料費込み)
お申込み info☆vert-mer.com(☆を@に変えてメールにてお申込みください)
詳しくは、
Vert Merホームページ
わたくし
スパセラピストの肩書きも持っておりますので、健康と美容のための入浴についてもお話しいたします
お申し込みはお早めに




昨夜NHKの「クローズアップ現代」で、
「ひろがる“においビジネス”」というのが採り上げられていました。
香りではなく“におい”というのが、興味深いところです。
最近思うのは、少し“におい”に敏感すぎるのではないかということ。
例えば、加齢臭や汗臭さなどの体臭です。
色々な意見はあるかと思いますが、基本的に人から出てくるにおいは、天然の香りなので、私はそれほど嫌いではありません。むしろ個性があって、匂いのある人を魅力的だと思うことすらあります。
それを“におい”とくくってしまって、無臭にしたり、デオドラント効果のあるスプレーをかけたり、香水を振ったり…と、その方が臭い(くさい)と思うことがあります。
合成の香りに比べて、天然の香りの方が私たちは脳や嗅覚がなじみやすいのでは?と、思っていたのです。
が

昨夜の番組では、「今の子供たちの嗅覚に異変が起こっている」と言っていました。
小学生にイチゴやチューリップの天然の香りと、合成の香りを嗅ぎ分けてもらったところ、大多数が合成の香りの方に「
良い香り」と判断していたのです

番組中の解説では「天然の香りに触れる前に、合成の香りに慣らされてしまっている」とのことでした。
つまり、本物のイチゴを食べる前に、イチゴフレーバーのチョコレートやアイスクリームを食べてしまっているので、イチゴの香りのイメージが合成香料になってしまっているのだそうです

合成香料は、イチゴの中の最もイチゴの香りの特徴となる香気成分だけを抽出して、それを化学合成で作っていますので、イチゴの香りのインパクトは強くなります。
一方、天然のイチゴは、数百、数千種類の香気成分が含まれますので、イチゴの香りの奥にグリーンのような香りがしたり、土のような香りがしたりもします。複雑な香気成分故の奥行きや広がりが出ますが、合成香料よりもインパクトは当然薄まります。
レッスンをしていても時々
「アロマオイルって香りが薄いですよね」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。
たぶん、合成香料との比較なのだと思います。それくらい、現在の日本では合成香料が蔓延しているということなのですね。
でもね、香気成分が、嗅覚から大脳辺縁系へ信号として伝わった時、複雑に沢山の成分があるからこそ精神作用や薬理作用が総合的に期待できるのですよ。
つまり、こういった作用は、天然の香りだからこそ。だと思っています。
合成香料のような単一成分か少ない成分では、複雑な私たちの心や体を総合的に調整をしてくれるとは思えないのです。
ただ、私は常々「
自分の身体や心に必要な香りは、自分の本能が選んでくれる」と言っていますし、信じています。
そう考えたとき、今の子供たちは、合成香料の方が必要なの?
それとも、その本能すら機能が低下しているの?
それとも、天然の香りを脳が知れば、天然の香りを選ぶようになるの?
本能という動物の機能の最も大事な機能が低下、衰えているというのは、レッスンや施術を通しても思うところですが、子供たちもそうなのかと思うと、危機感を覚えます。
時々書きますが、アロマセラピストという職業は、将来はなくなればいいと思っています。
アロマテラピーが特別なことではなくて、誰もがアロマテラピーを身につけて、母から子へ、父から子へ、伝承することで豊かに過ごせるようになればいいと願っています。
ところが、この番組を見て
アロマセラピストの役割は、ますます大きくなるんじゃないかと、空恐ろしくなったのです。
道に咲く花の香りを嗅ぎ、集まる虫の姿を見て
雨に煙る土の香りを感じ、緑が萌える香りを見る。
そんな当たり前の生活ができなくなっているのは、何かがおかしいと思います。
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