押してもダメなら引いてみな

子供の頃、なかなか開かない襖に奮闘していると、背後から両親の声。

「押してもダメなら引いてみな。って言うでしょう。反対に動かしてみなさい」

えぇ。開けたいのに、閉めたって意味ないじゃん
と、思いつつ反対に動かしてみると、あっけなく襖は動き、そしてスルスルと開くことが出来たりしたものです。


押してもダメなら引いてみな。というのは、どちらかというと人と人の駆け引きに使われることが多い言葉ですが、この仕事を始めてから、人の身体にも当てはまるなぁ。と思うのです。


8年くらい前、ヨガで無理をして（というか見栄を張って）ガッと開脚したら、左足の股関節がグキっと変にずれてしまったようで、開かなくなってしまいました

そうすると、どうするかというと…

当時の私は、身体の仕組みを今ほど理解していませんでしたから、開かない左足を集中的に開くように「特訓」していました。
右足より少し回数を多くストレッチをしてみたり、大きく開くように泣きそうになりながら頑張ってみたり…。


でも、それは全部間違い


「押してもダメなら、もう一回押してみな」って、そりゃ～アナタ。スパルタすぎますよ

脚が開かなくなったには、開きたくない理由があるのです。
それに逆らって、開かせようとしたって、ダメですよ。どんなことでもそうでしょう？
私の場合は、股関節が損傷したため、その傷をこれ以上大きくしたくないために、脚を開かないようにしたという身体自身の防衛本能です。

じゃぁどうするか？

「押してもダメなら引いてみな」です。

開かないなら、閉じてみようだったのです。

私の場合は、開脚と同時に左の股関節が緊張して、ツッパル感じがしたので、少し膝を緩めて内側に倒すとその緊張がほぐれていました。
ですから、その動きを何度か繰り返してみました。

すると、その後もう一度開脚すると、左脚股関節のツッパリ感がかなり軽減していました

長いこと間違ったスパルタ方針で、脚をいじめていたので、一回では治りませんでしたが、毎日少しずつ（これもいっぺんにたくさんやってしまうと、いじめですからね）続けていると、左脚の違和感はほとんどなくなっていました。


身体って、本当によくできているのです。

痛いところや、違和感のあるところは、何かの警告で「これ以上これまで通りの使い方をすると、壊れるよ」ということです。

ですから、肩コリや腰痛のある方は、これまでと身体の使い方を変えてみることが大事です。
座り方、立ち方、歩き方…。
ストレッチの方法、運動の方法…。

本当に自分に合った方法と言うのは、とっても気持ちいいのです。この感覚がなかなか難しいのですが…。温泉に入った時の「あ～。気持ちいい」というような気持ち良さです

日常生活で、そんな気持ちいい動きしていますか？気づいていますか？
身体が喜ぶ動きをしてあげることが、健康で美しい状態を作る近道ですよ♪


押してもダメなら引いてみなです


もっとも手っ取り早い方法？

アロマトリートメントを受ける。ってことです

この身体の動き、仕組みについて目からうろこの書籍を次回ご紹介します。