”こらだ”
- 2021/04/04
- 10:26
このところ立て続けに読んでいる
東畑開人先生の著書。
「野の医者は笑う〜心の治療とは何か?」
「野の医者」というのは、私たちのようなセラピストやヒーラーのこと。
つまり、医療従事者ではないのに、心のケアやセラピーをする人たちのこと。
医者でもない、エビデンスもないこのような分野に人は集まり、
なぜ信頼するのか?そして喜ばれるのか?ということを
臨床心理士の東畑先生の体験と分析で、ユーモアたっぷりに書かれた一冊。
セラピストやヒーラーは読んでおくと良いです。
そしてこちらは、「心」を扱う人にはぜひ読んでもらいたい。
通称「居るつら」^^
「いる」と「する」の違いから始まるこの本は
私たちがなぜ生きるのか?なぜ存在するのか?
なぜ悩むのか?そしてセラピーとケアの違い、と言ったことを
わかりやすく、でもとてもとても深く書かれています。
この本の中にある
こらだ
という言葉、元は中井久夫先生が造った言葉だそうですが
心と身体を別々に考えないための言葉です。
私たちは、身体と心が一体であることを知っています。
というか、別々になった理由を知りません。
なのに、人間を見るときに「心」と「身体」を別々に見ます。
なぜなら、その方が合理的だからです。わかりやすいからです。
外科と内科と精神科、別々です。
だけどそれは人間が決めたルールであって
私たちは”こらだ”で生きています。
身体が不調なら心も病みます
心が穏やかな時は身体も健康です
たとえ身体が動かなくても心が満たされていれば
肉体的な不満は減ります
”こらだ”が満たされていれば満足します。
逆に、”こらだ”が満たされないと、身体が元気でも心が元気でも
何か足りない、
何かが違う、
もっとや頑張らないと、
もっと、もっと、、、
と自分を追い込んでしまうのかもしれません。
この本を読んでいて
私たちセラピストは”こらだ”に触れる仕事なんだなあと思いました。
”こらだ”は、時々とっても「触れて欲しい」「触れたい」って思うんです。
この本にもあるように
”こらだ”は混じり合いやすい。
ボーダーがなくなりやすい。
だからこそ、セラピストは自覚が必要だとも思いますけど。
でもそれをわかっているのと、わかっていないのだと
クライアントさんとの向き合い方も変わるだろうな。って思います。
”こらだ”は、誰にでもあるものです。
セラピストさんや人に接触する看護師、介護士さんにもお勧めしますが
全ての人に読んでもらいたい一冊です。
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