輝いているところをもっと磨く
- 2020/05/18
- 19:52
その人は、とても素晴らしい文章を書く人です。
理路整然とした文章は、とてもわかりやすく、
キラキラと輝くような表現は、心を踊らせてくれる。
素晴らしい才能をお持ちです。
ところが、
反面とても口下手で、人前に出ると
途端に言葉が出ません。
その人の文章を知らない人は、ちょっと”心配”になってしまうかもしれません。
多分、その人は、頭の回転が早すぎて
頭の文章と口の動きが合わないのだと思います。
だから口から出てくる言葉は
いつも何かが足りなくて、どこか唐突になってしまう。
だからなのか、その人は
自分の話し方や、コミュニケーションにコンプレックスを持っていて
それを克服しようと努力されています。
そして、その度に自分にダメ出しをして、自分に失望しています。
それって、どうでしょう?
それよりも、誰よりも素晴らしい文才があるのだから
それを活かしたほうがいい、と私は思うし、
そのように言ったこともあります。
でも
本人は、そうは思わないのですよね。
人は足りないことにばかり目を向けてしまう。
ましてや人にできて、自分にできないことがあると
自分を責めて、自分を不良品のように思ってしまう。
そんなことはありません。
必ずそれを補ってあまりある才能があります。
誰にだってあります。
ただ、本人がそれを「才能」と認めていないだけ。
もったいない。と思うのです。
もちろん、できないことをできるようになる。
って、素晴らしいことだし
達成感もあります。
でも、それで自分に失望するのなら、それは違うと思うんです。
いつも私が
「できないことを克服するのではなく、
できることをもっと伸ばそう」と言っているのは
そんな人たちをたくさん見てきているから。
・・・自分も含めて。
そして、
不思議なことに
「できること」や「自分の才能」を伸ばすことに
一生懸命になって
その才能が「自他共に認めるもの」になった時
できなかった「あのこと」が
できるようになったりしているのです。
同じ頑張るなら
できることをもっと上手に。
得意なことをもっと得意に。
輝けるところをもっと磨いて。
という方向にエネルギーを向けられたらもっと楽になると思うんだけど・・・
楽することは罪ではないはずです。
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