アダルトチルドレン

アダルトチルドレンと言う言葉をご存じでしょうか？

20年位前から、マスコミでも取り上げられていましたが、誤解・誤用されることが多く、「大人になりきれていない、子供のままの大人」という間違った解釈が広がっているようです。

元々アダルトチルドレンは、アルコール依存症の親に育てられた子供たちをさしていました。
そこから派生して、アルコール依存だけでなく、親としての機能を果たせていない家族で育てられた子供たちをさします。専門的に言うと機能不全家庭の子供たちです。

アルコール依存や薬物依存など傍目からも、子供にとって良くない環境ということがわかれば、社会の関与もありうるのかもしれませんが、そうではないケースが増えているそうです。

先日いらしたお客様が、アダルトチルドレンに詳しくて、色々な話を伺いました。


アダルトチルドレンの親には、無条件で注ぐはずの愛を一定の条件を満たさなければ愛さない。いう親たちが多いそうです。

例えば、「私の思い通りの服装をしなければ可愛くない」とか「成績が一番にならないと愛せない」とか…。

これは傍目から見れば、しつけなのか付帯条件付の愛なのか区別がつきません。

もしかしたら、親自身も区別がついていないかも…


不幸な子供たちは、親の愛を受けたいがために一生懸命親の期待に沿うよう頑張ります。
本来、生まれてきただけで愛される存在である子供たちですが、
この子達は、親の設定した条件をクリアすることだけが、愛される条件です。

子供はそういった家庭しか知りませんから、そこに疑問ははさみません。とにかくがんばります。

それはいつしか、親の精神的な支配になり、子供たちが大人になってもその支配が消えません。

それがアダルトチルドレンの持つ問題です。

いつも誰かから愛されるためには、何かの条件を満たさなければならない。
その哀しさや、苦しさを表現したり、訴えることは相手を困らせるばかりで愛にはつながらない。

そのため、自分を殺し、相手の顔色ばかり伺い、何をするにしても自分に自信が持てなくなります。


でも違いますよね。


あなたは、そこにいるだけで愛される存在です。
大事にされて当然の存在です。　　


私は、施術の際にはどんな方にもこのメッセージを送ります。
ですから、丁寧に丁寧に大事に大事にトリートメントをさせていただきます。
これは、スクールで最初に学んだことでした。
最初に触れられたタッチで、どれだけ大事にされているかが伝わる。ということを学びました。


そしてそのアダルトチルドレンに詳しいお客様に言われました。
もう2年以上のお付き合いになりますが、初めてこう言われたのです。

「私、ここに来ると。こんなに大事にされていいんだ～　って思うんです。
でも、一方で、え？私何の努力もしてないのにいいの？って思ったりもするんです」

いいんです。これまで一杯頑張ってきたじゃないですか。大事にされて愛されていいんです。

「ようやく最近、あ。いいんだ。大事にされてもいいんだ。って、思えるようになったんです。」
　

サロンでは、私がその方の課題や問題を深く追求することはありません。
でも、アロマテラピー、精油を通してお客様ご自身が、ご自身に向き合うことで何かを感じ、何かを吐き出していかれるようです。
私は何もしていません。精油だけが、お客様の真実に触れ、お客様をそっと癒しているような気がします。


毎日そんな健気な精油に感謝しています。これからもよろしくね


アダルトチルドレンのチェック項目があります。→アダルトチルドレンチェックリスト

当てはまる人、意外と多いのかな。と、思います。
色んなところで自助グループがあり、みんなで自分の思いを話すことで、楽になると言う活動をしているようです。
上下関係があるわけでもなく、言いたくなければ人の話だけを聞いていればいいので、気軽に参加できますよ。と、その方はおっしゃってました。（もちろん、変な宗教等の勧誘もありませんから）

自分のこと知れば知るほど、触れたくないものが出てくることってあります。
でも、それを無視することで苦しくなるなら、外に出しちゃって、それごと丸ごと自分として受け入れられるようになるといいですね。