「共感」がわからない子供でした
- 2017/07/06
- 10:37
昨日フェイスブックでご紹介したのですが
脳科学者 中野信子さんの 「人の気持ちがわかるは幻想」
3話シリーズなので、時間のある方は全部読んでいただきたいと思います。
この中では「共感」という感覚(?)について触れています。
私はセラピストのワークショップやクロノジックアナリーゼ(カウンセリングレッスン)では
「共感と承認」というワークを必ずやってもらいます。
それは、私がカウンセリングを学んだ時もカンセラーとして活動していた時も
「共感が大切」と教えられたし、私自身もそういうものだと思っていました。
共感とは、その字の通り「感情を共にする」ことです。
具体的に説明すると、相手の感情と同じ感情になる。ということです。
わかりやすい共感(らしいこと)は、「もらい泣き」ではないかと思います。
カウンセリングでは、相槌やミラーリング(同じ動きをする)などを使い
”共感を作る”ということをします。
これは、プロなので・・・ということで敢えてこのようなことを考えながらやるわけですが
多くの女性は、そのようなことは考えずに直感的にできてしまいます。
なので、レッスンをしていても多くの女性が抵抗なく「共感」はできます。
自然にできています。
というようなことを、昨日考えていた時に、ふと思い出したんです。
「私、そういうのが苦手だったなぁ」
私は小学生の頃、相手の考えていることがよく分からない子でした。
だから 相手がなぜ怒るのか、なぜ泣くのか 理解できていなかった気がします。
空気を読めないタイプです。自由でわがままだったと思います。
逆に私の気持ちもなかなか理解してもらえない、と思っていた気もします。
相手の立場になって考える。
という先生たちの言葉の本当の意味が理解できていませんでした。
どこかで
(そうは言っても、その人の立場にはなれない) と思っていたのです。
例えば・・・
遠足の朝、お母さんが私のためにお弁当を作ってくれているとします。
自分の好物がいっぱい入ってます。
それを見ていた妹が「お姉ちゃんだけいいなぁ。」と羨ましがって
「タコウィンナー4つあるんだから1個ちょうだいよ」と言ってきたけど
「だめ!私のお弁当だから!」と蓋を閉めてリュックサックに詰めました。
遠足は良い天気の中楽しい時間を過ごせました。
楽しみなお弁当の時間です。
この遠足のために作ったグループのみんなと輪になって座ります。
「今日ねタコウィンナー4つ入ってるの♪」
「私のミートボールと1個交換しよう!」とかおしゃべりしながら
お弁当を広げようとしたその瞬間
後ろを通った隣のグループの子の足が、私の腕にあたり
お弁当をひっくり返してしまいました・・・・!!
ーーーーーどんな感情になりますか?
ショック〜〜〜!!!
ショックでしょう。では、どんなショックでしょうか?
・お弁当が食べられない!
・お母さんが私のために作ってくれたのに・・・
・妹に意地悪してしまった私が悪いんだ・・・
・後ろの子に気をつけなかったのがいけなかった・・・
・腕に当たってしまった子が泣き出してしまった・・・
・グループの子達が「私のお弁当少しあげるよ」とか言ってくれる・・・
どうしよう。どうしよう。
どんな感情になればいいのか分からない・・・
って感じじゃないですか?
この子のどこに共感したら共感してもらったと思ってくれるだろう?
「大丈夫?」と言われても
「ごめんね」と言われても
「ドンマイ」と言われても
「かわいそう」と言われても
「私のをあげるよ」と言われても
ありがとう。と答えるけど、どれも足りない。どれも違う。
・・・だったら何も言わないで!!って思うことがある。
私はこういう時に、こう思ってしまうタイプだった
「泣いてたってしょうがないじゃん。食べられないことは食べられないんだから。」
合理的っちゃ、合理的だけど冷たい人だったと思います。
今もそういうところがあるんだと思うけど、
少し人の気持ちや感情があることを学んだので、共感することもできます。
(最終的にはできていないと思っていますが)
だから人の心に関心を持ち始めたのかもしれません。
その延長で精油も好きなんだと思います。
だって、精油って同じ精油でもみんな違う感想を持つんです。
アロマアナリーゼをすると、全く同じイメージを持つ人はいません。
それくらい感情やイメージは千差万別。
それを紐解きたくて、アロマアナリーゼを作ったのかもしれません。
それは、自分の心や感性は自分特有のもので、いつでもオリジナルなものである。
ということを理解してもらいたいからです。
もっと言うと、自分という人間は 自分以外にいない。ということを知ってもらいたいからです。
誰にも理解されなくても良いから、
「私」であり続けることに自信を持ってもらいたい。
そんなことを思い出した「共感」の話でした。
アロマセラピーサロンVert Mer 公式LINE@

- 関連記事
-
- 五感が目覚めるアロマテラピーⅡ お申し込みスタートします!! (2017/08/08)
- 「共感」がわからない子供でした (2017/07/06)
- あのレッスンを再び・・・ (2017/06/21)
スポンサーサイト