アロマトグラムの結果

変に引っ張ってしまった「アロマトグラムの結果」です

じゃ～～ん

まずは何も塗っていなかったシャーレ（サンプル）



わかりにくいけど、指の絵のところにうっすらコロニー形成（4/4は、4月4日撮影の意味）


そして次に…

なんと



ティートゥリー

ティートゥリーは、抗菌、抗ウィルス、抗真菌に万能だと思っていたけど…カビが生えました。

そして次に多かったのが、



ラベンダー・アングスティフォリアです。
ガットフォセが、精油の抗微生物作用を見出したと言われるラベンダー・アングスティフォリアですが、真菌には弱いようです。


そして大方のアロマセラピストさんの予想を裏切り、

ローズウッドとレモンに関しては、カビの発生はありませんでした

厳密に言うと、レモンはシャーレ中の精油の塗ってない部分にはカビが発生していましたが、精油の塗ってある寒天部分にはカビが発生していませんでした。

ローズウッドは、全然どこにもカビが発生していませんでした。


実は…この実験を始めたきっかけは、ローズウッドの強さを知りたかったのです。

ローズウッドの主な成分は、モノテルペンアルコール類。
モノテルペンアルコール類は、微生物に対してとても強い作用を持っていますが、
ローズウッドは、あまり抗微生物精油として一般的ではありません。

どちらかというとティートゥリーが有名。

でも、ティートゥリーは、モノテルペン炭化水素類が比較的多く含まれるため
抗真菌作用は、じゃっかんモノテルペンアルコール類より弱いはずなのです。

だからほとんどモノテルペンアルコール類のローズウッドの方が、強いのでは？

本当はどっちなのだろう？と、思ったのです。

そしてこの結果

予想を裏切られるだろうと言う予想通りでした？！


ただし、前のブログのVellさんのコメントにあるように、「カビの種類による」と言うことも充分考えられます。

ティートゥリーは、モノテルペン炭化水素類とモノテルペンアルコール類が同じくらいの量含まれているので、幅広い微生物に有効であると考えられるのです。（ローズウッドにはモノテルペン炭化水素類は含まれません）



…ただ、解せないのがレモン
レモンは90％近くが、モノテルペン炭化水素類。なのに…なぜ？？

以前私の先生が、
「柑橘系は、治療特性は健胃作用くらいで、基本的には空気清浄に使うのがいいわね」と、言っていたことを思い出します。

精油の薬理作用は、一概に成分だけでは判断できないと言いますが…。

レモンのこの結果は、なんとなく全ての結論を危なげにしてしまう気がしないでもない気がしないこともない訳ではない（…どっちやね～～ん）


この実験は、プロセラピスト養成コースのレッスンの一環で行っているので、また他の精油でも続けます。