同じ過ちを繰り返す

「何度言ったらわかるの！」
「何度も何度も同じことを言わせないの！」


母から怒られる時は、このフレーズから始まる子供時代でした。


私は、何度も何度も同じ過ちを繰り返す子供でした。


幼稚園に上がる前、近所で友達と遊んでいて夕方になり、一人帰り、二人帰りし、
夕日が沈みかけた頃に　「○○ちゃんご飯よーー！」という友達のお母さんの声が聞こえてきたら、ほとんどの子が「私も帰るーー」と家に帰ります。

そんな中、なぜか私は「うん。じゃーねー。またね」と一人で遊んでいました。

そして帰るタイミングを失い、とっぷり日が暮れて　ハッと我に返り、帰らなくちゃ！！と慌てて家に戻ると・・・・

開かない・・・・

ドアにカギがかかってる・・・・ヤバい

やってもたぁあああ！　と、思った時は後の祭りで、ドアを何度叩いても何の反応もなく

「どちら様ですか？」というしずかーな母の声が・・・ぎゃーー


「ごめんなさい！ごめんなさい！あけてー！あけてー！」と、叫ぶ私。


そして、冒頭のセリフを言われ、バチンと頭をはたかれて家に入るのです。


これが、ほぼ毎日

「門限破り」　ですね。

これは幼稚園に上がる前から高校時代まで、ずーっと言われ続けていました。母は私をおバカさんだと思ったことでしょう。


いまさらですが、

知ってるんですよ。
早く帰らないと怒られることも、玄関のかぎが閉められていることも。
冷やかな母の目も忘れられない恐怖なんですよ。

でも・・・

それでも　同じ過ちを繰り返すのは、

「楽しいから」「楽だから」　です。

なにがって、遊んでいる状況がです。

そして更に、私が先に帰ることで相手に寂しい思いをさせたくない。と言う気持ちもあったりしました。
だから、一番最後に帰りたい。と言う気持ちも、20%くらいありました。



大人になっても同じ過ちを繰り返すって、ありますよね。

それって、その後のことを考えないわけじゃないけど、やっぱりそれが「楽しい」「楽」なんでしょうね。

あるいは、誰かの気持ちを先回りしたつもりで気を使ったつもりで、そういう状況になるんでしょうね。


でも、やっぱり過ちは、過ち。
自分の心地よくないことは、どこかに歪が来るものです。


私が門限を守るようになったのは、、、誰にも心配されなくなってからです

つまり、自分で自分の落とし前をつけること。を意識するようになってから、
「もう帰るね」って言えるようになった気がします。

そしてもう1つ、その「過ち」に対して合理的に責任が取れる。と思った場合は、敢えて楽しさを選ぶことがあります。


「楽しい」ことを選んで生きた方が良い、って私は常に思っていますが、やっぱりその先には取るべき責任や、起こりうる「過ち」があることも意識しておかなくちゃいけませんね。


なんだか、意味深な内容になってしまいましたが

あんまり深読みしないでね


きっかけは、最近「○○ちゃーん、ご飯よー！」っていうお母さんの声を聞かないなぁ。と思ったのがきっかけで、書いたブログでした。