「癒す」ってなんだろう？

セラピストの皆さんと接する機会が多いのですが、
その中で最近よく耳にする言葉が

「セラピストが癒されていないと、セラピーなんてできないですよね」

というようなこと。

全くその通りだと思います。

なんとなく暗い影のあるセラピストって、嫌ですもんね


でも、ちゃんと自分を癒す、ってどういうことなんだろう？
って、自分を振り返って考えてしまいました。


私自身もそうだけど、セラピストという仕事を選ぶ人って
きっと辛い思いや経験をしたことがあって、その経験から自分と同じような経験をしている人がいたら、力になれるんじゃないか？
っていうことが多いのではないかと思うんです。


つまり、心や身体に古い傷を持つ人が多いということです。

じゃあ、セラピストになっている人たちはちゃんとその傷を癒しているんだろうか？

もちろんちゃんと癒している人もいるでしょうね。


では、、私はどうだろう？

もしかしたら、まだ癒えていないかもしれないな。と思ったりします。
時々傷が疼くというか、ふと暗い気持ちになったりします。



でも、セラピストになる前と違うのは、
その傷によってどーーんと　ダークサイドに引き寄せられることがなくなったということ。

あ、傷が疼いているな。とか
あ、またこんな感情になってきた。とか、

客観的に自分の状態を見られるだけの、「冷静さ」を持つことができるようになりました。

もしかしたら、「癒されていなくても良い」んじゃないかな？
自分の傷をきちんと認識して、認めて、受け入れるだけで良いのかもしれません。


あるいは、「癒し」とはそう言うことなのかもしれません。