アロマテラピーを知ってから、化粧品はほとんど手作りです。
自分の体調や気分でいくらでも好きなように作れるし、自分の肌質に合わせているので、当然肌の調子はいつも好調

アロマセラピストが年齢不詳といわれるのは、そういうことなんじゃないかと思います。(中には本物の魔女もいますけどね

私は、「魔女の」アロマテラピーをする人。だから私自身が魔女ではないのよ

)
多くのアロマ好きな方たちが、口をそろえて「良い

」と言うのが、ハーブウォーターのローションです。
簡単で安くて、肌の調子も上がれば、それは良いに決まってます。
ところが…
先日レッスンでハーブウォーターを作った受講生さんから
「肌がしっとりするまで、肌が冷たく感じられるまで何度でローションを入れてください。と言われたけど、全然しっとりしないし、一本全部(30ml)使ってしまいそうな勢いなので、適当なところで止めています

むしろ乾燥します

」
というメールをいただきました

私はサロンでフェイシャルの施術をする時も、レッスンでローションを作る時も、言うことですが、
「肌がひんやりするまでローションを入れる」ということです。
ローションをつけても肌がホカホカしていると、すぐに皮膚表面の熱で水分が逃げてしまうからです。
なので冷たくなって、水分がしっかりそこに定着するまで何度でも何度でも入れます。
それが10mlでも20mlでも100mlでも!!
だってそれが、肌が欲している水分量ですから

そして先の受講生さんのように途中で止めてしまうことが一番


なぜなら、水分の少なかった肌は、やっと得られた水分を喜んでごくごく吸収を始めるので、どんどん深部に溜め込むのです。
と、ここで簡単に皮膚のお話をします。
皮膚は、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」という三層構造になっています。
いわゆるスキンケアは「表皮」を対象に行うケアを指し、真皮層にまで影響するような化粧品は医薬部外品や医薬品に分類されることになっています。
さらに表皮は、ティッシュ一枚分の厚さといわれている中に、表面から角質層(角層)、顆粒層、有棘層、基底層というそうに分かれており、基底層近くは水分が飽和状態にあり、表面、角質層に行くほど水分が蒸発して水分量が不足してきます。
そして一般的な化粧水は角質層をふやかして潤いを保つことを目的にしています。話を戻して、先ほどのぐんぐん深部に溜め込む。というのは、つまり本来「水分が飽和状態」であるはずの深部にも水分が不足しているからなのです。
では、なぜこれまで市販の化粧水で「いくら入れても足りない」「却って乾燥する」と言うことがなかったのか?
先ほどもちょこっと触れましたが、市販の化粧水は「
角質層に水分を補給し潤す」ということが目的だからです。そしてそういった目的に適うような成分がたくさん添加されていて、少しの量でしっとり潤う(気になる)のです。
それは深部に水分が飽和状態にある人には有効です。
でもそこの水分が足りていない人には、先に角質層を潤わせて飽和状態にしてしまうので、皮膚表面に蓋をしてしまうのと同じ状態いなり、それ以降に水分が入らないのです。と、私は思うのです。。この辺は私の推測です

推測です。というのは、そもそも皮膚は疎水性です。
水性成分がそんなにすいすい入る構造ではないのです。ですから、水性成分によるスキンケアの限界が角質層なのではないかとも思います。
しかし、
サイエンスの目で見る―ハーブウォーターの世界/井上 重治

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この本のスキコン高周波伝導計による、市販の化粧水とハーブウォーター角質層の中でも一番外側に近い浅い角質層の水分保持量測定結果によると、、
それぞれ10秒皮膚の上に置いて、ティッシュで拭き取り、直後から30秒毎に2分間水分保持量を測定していますが、市販の化粧品の方が水分保持量が高いのです。
それはそうだろうと思います。市販の化粧水は、そういった研究をして精巧に作られているはずですから。
ただこの結果で納得できないのが「ローズウォーターで保湿効果が認められなかった」と言う点です。
ローズウォーターを私は愛用していますが、何よりも保湿されるという実感があります。
つまりこの実験結果は、一番外側の角質層の潤いを見ているので、もしかしたら深部に浸透していて表面の水分保持量が減っているのかもしれないのです。(これはあくまでも想像)
そして経時記録も2分間だけです。 深部から潤っているのであれば、さらに計測時間が長くないとわからない可能性があります。
私はこの実験結果を、ハーブウォーターが市販の化粧品より水分保持能力が劣ると言うことではなく、深部に浸透する可能性が高い。と見ています。(何度も言いますが、私の個人的な見解です)
なぜそう思ったかと言うこと、先日市販の化粧水を使う機会があり、いつものローズウォーターと同じくらいの量を手にとったのですが、全然浸透しないし、いつまで経っても手にその化粧水が残り、困った思いをしたのです。
でも表面だけはしっとり潤っていましたけど。
それを体験して、ハーブウォーターと化粧水は浸透量と浸透度が違う。と実感したのです。
また長くなってしまったので、この辺で終わりますが
大事なことは、それが何であれ必要な水分量を補給してあげることです
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